電験3種を試験で取得するには

電気主任技術者の免状を試験により取得するには、財団法人電気技術者試験センターが年1回実施する試験に合格しなければなりません。
受験資格には、学歴、年齢、性別、経験等の制限は全くありません。子供からお年寄りまで、誰でも受験する事ができます。

電験3種の試験は、4科目に分かれており、各科目と出題範囲は以下の通りです。

■ 理論
電気理論、電子理論、電気計測及び電子計測
■ 電力
発電所及び変電所の設計及び運転、送電線路及び配電線路(屋内配線を含む。)の設計及び運用並びに電気材料
■ 機 械
電気機器、パワーエレクトロニクス、電動機応用、照明、電熱、電気化学、電気加工、自動制御、メカトロニクス並びに電力システムに関する情報伝送及び処理
■ 法 規
電気法規(保安に関するものに限る。)及び電気施設管理

各科目とも、A問題とB問題に分かれており、A問題は基本問題、B問題は応用問題となっています。A問題は理論、電力、機械で14問、法規で10問出題されます。B問題は電力と法規が3問、理論と機械は4問の内から3問を選択し解答します。尚、B問題は各問題とも設問が2つに解かれています。
よって、解答数は、理論・電力・機械は20個、法規は16個となります。

試験の配点は理論・電力・機械で1個5点、法規はA問題が6点、B問題が6点又は7点となります。合格ラインは公表していないので不確実な情報ですが、毎年受験されたみなさんの情報を聞いていると、ボーダーラインが変化しているようです。おそらく、平均点で合格ラインを変動させているようなのです。
しかし、60点以上あれば、ほぼ合格。65点以上あれば、確実に合格しているようです。

電験3種の試験は、科目ごとに合否が決まります。みごと、4科目すべてに合格すれば、免状を取得する事ができます。
4科目中の一部の科目だけに合格した場合には科目合格となって、翌年度及び翌々年度の試験では申請すると、その科目の試験が免除されます。
つまり、3年間で4科目の試験に合格すれば第三種電気主任技術者試験に合格となります。

尚、試験についての詳細は電気技術者試験センターをご覧下さい。

Copyright (C) 電気主任技術者−電験3種の試験と実務 , All rights reserved.