電気主任技術者試験講座 三相交流
練習問題 過去問 H16年問16

図のように、相電圧200[V]、周波数50[Hz]の対称三相交流電源に、抵抗とインダクタンスからなる三相平衡負荷を接続した交流回路がある。次の(a)及び(b)に答よ。

(a) 図1の回路において、負荷電流I[A]の値として、最も近いものは次のうちどれか。
(1) 69.2  (2) 66.6  (3) 40  (4) 23.1  (5) 22.2

(b) 図2のように、静電容量C[F]のコンデンサをΔ結線して、その端子a'、b'及びc'をそれぞれ図1の端子a、b及びcに接続した。その結果、三相交流電源から見た負荷の力率は1になった。静電容量C[F]の値として、最も近いものは次のうちどれか。
(1) 5.9×10-2  (2) 7.4×10-4  (3) 2.1×10-4
(4) 1.7×10-4  (5) 1.9×10-6

(a)
誘導性リアクタンスXL
XL=2πfL=2π×50×12.75×10-3=4[Ω]

負荷電流Iは


(b)
コンデンサを接続する前の電流ベクトルは

無効電流は


この力率を1にする為には、遅れ無効電流18.5[A]を打ち消す反対方向の、進み無効電流が必要。尚、18.5[A]はY回路の相電流=線電流

コンデンサの容量性リアクタンスをX[Ω]とし、1相分のコンデンサに着目すると

答え a-(4)、b-(4)

Copyright (C) 電気主任技術者−電験3種の試験と実務 , All rights reserved.