電気主任技術者試験講座 誘導起電力
長さ l [m] の直流導線が速度v [m/s] で磁束密度B [T又はWb/m2] の磁界の中を動くとき、導体内に発生する起電力V[V]は
V = vBlsinθ [V]
θは速度vで動いている方向と磁束密度Bとのなす角度
ある閉磁気回路の中を通過している磁束φ [Wb] が時間的に変化するとき、その変化に比例して起電力V
[V] が発生します。
Nはコイルの巻数
磁束密度2[T]の平等磁界が一様に紙面の上から下へ垂直に加わっており、長さ2[m]の直線導体が磁界の方向と直角に置かれている。この導体を図のように5[m/s]の速度で紙面と平行に移動させたとき、導体に発生する誘導起電力[V]の大きさとして、正しいのは次のうちどれか。
(1) 5 (2) 10 (3) 16 (4) 20 (5) 50
答え (4)
図1のように磁束密度B=0.02[T]の一様な磁界の中に長さ0.5[m]の直線状導体が磁界の方向と直角に置かれている。
図2のようにこの導体が磁界と直角を維持しつつ磁界に対して60°の角度で、矢印の方向に0.5[m/s]の速さで移動しているとき、導体に生じる誘導起電力e[mV]の値として、最も近いのは次のうちどれか。3
(1) 2.5 (2) 3.0 (3) 4.3 (4) 5.0 (5) 8.6
答え (3)
巻数30のコイルを貫通している磁束が0.1秒間に1[Wb]の割合で変化するとき、コイルに発生する起電力[V]の大きさはいくらか。正しい値を次のうちから選べ。
(1) 250 (2) 300 (3) 350 (4) 400 (5) 450
答え (2)