電気主任技術者試験講座
静電界 ステップアップ問題

真空中において、それぞれ質量m[kg]、電荷+Q[C]の小さな球の帯電体A及びBがある。これらの帯電体をそれぞれ長さr[m]の糸で点Pからつるしたところ、図のように、帯電体A、Bの間隔がa[m]となって静止した。
次の(a)及び(b)に答よ。
ただし、真空の誘電率ε0[F/m]、重力加速度g[m/s2]とする。また、帯電体A及びBの直径はr[m]に比べて十分小さく、糸の質量は無視できるものとする。

(a) 帯電体A、B間に働く力F[N]の大きさとして、正しいものは次のうちどれか。

(1) Q/(4πε0a) (2) Q/(4πε0a2) (3) Q2/(2πε0a)
(4) Q2/(2πε0a2) (5) Q2/(4πε0a2)

(b) 帯電体A、B間の静止状態において、糸の鉛直直線に対する傾きがθ°であったときに成立する式として、正しいのは次のうちどれか。

(1) Q2=16πε0mgr2(sin2θ)(tanθ)
(2) Q2=16πε0mgr2(sin2θ)/(tanθ)
(3) Q2=16πε0mgr2(cos3θ)/(sinθ)
(4) Q2=8πε0mgr2(sin2θ)(tanθ)
(5) Q2=8πε0mgr2(sinθ)(cosθ)

答え (a)−(5)、(b)−(1)

電極板の間隔がd0[m]、電極板面積が十分に広い平行板空気コンデンサがある。このコンデンサの電極板間にこれと同形、同面積の厚さd1[m]、比誘電率εrの誘電体を図のように挿入した、いま。このコンデンサの電極A,Bに+Q[C],-Q[C]の電荷を与えた。次の(a)及び(b)に答よ。
ただし、コンデンサの初期電荷は零とし、端効果は無視できるものとする。また、空気の比誘電率は1とする。

(a) 空げきの電界E1[V/m]と誘電体中の電界E2[V/m]の比E1[V/m]/E2[V/m]を表す式として、正しいものは次のうちどれか。

(1) εr (2) εrd1/(d0-d1) (3) εrd12/(d0-d1)2
(4) εr(d0-d1)/d1 (5) εrd1/d0

(b) 電極板の間隔d0=1.0×10-3[m]、誘電体の厚さd1=0.2×10-3[m]及び誘電体の比誘電率εr=0.5としたとき、空げきの電界E1=7×10-4[V/m]であった。
コンデンサの充電電圧V[V]の値として、正しいのは次のうちどれか。

(1) 100.8  (2) 70.0  (3) 67.2  (4) 58.8  (5) 56.7

答え (a)−(1)、(b)−(4)

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