進相コンデンサと直列リアクトルとは?:電気主任技術者-電験3種の試験と実務

電気主任技術者-電験3種の試験と実務 >> 進相コンデンサと直列リアクトルとは?

誘導性の機器を稼動させると、一般的には遅れ電流が流れ、力率が低下します。この負荷の力率を改善する為に、遅れ電流分をコンデンサの進み電流で相殺させる働きさせます。尚、力率については後ほど、詳しく説明します。
コンデンサの構造については、コンデンサは、対向電極とこの電極間にプラスチックフィルムなどの絶縁物を挟んだものを基本構成となっています。コンデンサは静電容量C「F」を持ち、コンデンサに周波数f「Hz」、電圧V「V」を印加すると、コンデンサに流れる電流は、
I=iωCVI
となり、印加した電圧より位相が90°進んだ電流が流れます

進相コンデンサ

直列リアクトルとは(SR)

力率改善の為に進相コンデンサを電路に接続すると、電路の高調波成分が増大し、波形のひずみが大きくなります。これを防ぐ為に、コンデンサに誘導性のリアクトルを直列に接続します。又、コンデンサの突入電流の制御をする働きもあります。

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