絶縁電線の許容電流:電気主任技術者-電験3種の試験と実務

電気主任技術者-電験3種の試験と実務 >> 絶縁電線の許容電流

    

絶縁電線の許容電流とは

電線やケーブルに電流を流すと、電線内部のインピーダンスによって、電力損が発生します。この電力損は IR の熱エネルギーとして、電線の温度を上昇させます。この温度上昇が外部へ放出しきれずに、一定の温度を超えると、絶縁体の劣化が著しく促進されて、電線の寿命を縮める結果となります。したがって、絶縁体の最高許容電流を超えない範囲で電線の温度上昇を止めなければなりません。その為、電線には許容電流値が定められています。

絶縁電線の許容電流値

600V絶縁電線の許容電流値を示しています。太さは3.2以下が径(mm)で5.5以上は断面積(mm)です。又、配管内とは、IV線を配管内に収めた場合のことです。

太さ VVケーブル
(3心以下)
配管内
3本以下 4本 5~6本 7~15本
1.2 13A 13A 12A 10A 9A
1.6 19A 19A 17A 15A 13A
2.0 24A 24A 22A 19A 17A
2.6 33A 33A 30A 27A 23A
3.2 43A 43A 38A 34A 30A
5.5 34A 34A 31A 27A 24A
42A 42A 38A 34A 30A
14 61A 61A 55A 49A 43A
22 80A 80A 72A 64A 56A
38 113A 113A 102A 90A 79A
60 150A 152A 136A 121A 106A
100 202A 208A 187A 167A 146A
150 269A 276A 249A 221A 193A
200 318A 328A 295A 262A 230A
250 367A 389A 350A 311A 272A
325 435A 455A 409A 364A 318A
    

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