電気主任技術者-電験3種の試験と実務 >> 変圧器とは?
変圧器は、電力会社から供給される6600Vや22000Vの高い電圧を、建物内で使いやすいように100Vや200Vの電圧に降圧させる機器です。変圧器には、使用条件が指定されており、その使用限度の事を、定格容量といいます。定格容量はKVAやMVAで、表されています。変圧器の原理は、ケイ素鋼板という材質で作られた環状鉄心に磁束が交鎖するよう鉄心に、絶縁された電線を巻きつけています。
理論上は V2=w2/w1 × V1 です。
V1:1次側電圧 V2:2次側電圧 w1:1次側巻数 w2:2次側巻数
例えば1次側に1000回、2次側に100回巻きつけたとすると
V2=100/1000 × V1 = 1/10 × V2
2次電圧は1次電圧の10分の1になります。
変圧器の種類
- ■油入変圧器
- 鉄心と巻線が絶縁油の中に収められており、絶縁油は絶縁と冷却の役目を果たしています。外箱の周囲が波型状やパイプ状をしており、放熱の働きをしています。
- ■モールド変圧器
- 巻線部分をエポキシ樹脂の絶縁物でモールドした変圧器です。不燃性で防災上安全であり、高絶縁・低損失・軽量などの特徴があります。
- ■乾式変圧器
- H種絶縁材料をしようしたワニス含侵形変圧器で、絶縁と冷却は空気で行なうなどの特徴があります。
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