高圧開閉器・しゃ断器とは?:電気主任技術者-電験3種の試験と実務

電気主任技術者-電験3種の試験と実務 >> 高圧開閉器・しゃ断器とは?

電気は使用する場所まで、電線などで電力を供給するわけですが、使用設備の使い勝手によって、供給をしゃ断出来るようにすることも必要です。又、配線途中や使用設備機器に故障が発生した場合には、電力の供給を緊急しゃ断しなければなりません。 このように、電気回路を開閉する目的の装置を開閉装置といい、負荷開閉器・しゃ断器・断路器・ヒューズ・接触器などがあります。

高圧しゃ断器(CB)

電気は入り切りした時、火花が飛ぶことは皆さん経験でご存知と思います。その火花が6600Vや22000Vの高圧となると、相当危険です。高圧の場合の火花はアークと呼ばれる放電現象なのですが、しゃ断器はこのアークを消弧させる、原理によって油しゃ断器(OCB)・真空しゃ断器(VCB)・ガスしゃ断器(GCB)・磁気しゃ断器(MBB)・空気しゃ断器(ABB)などの種類があります。

断路器(DS)

断路器は高圧や特別高圧の電路に組み込まれた開閉器です。無負荷状態の回路を開き、無電圧状態にし、点検や試験などの活線ではできない作業などに役立てるものです。断路器には負荷電流をしゃ断する能力はなく、電圧の開閉機能しかない物が一般的です。

高圧交流負荷開閉器(LBS)

高圧交流負荷開閉器は通常使用している電流の開閉が出来る開閉器です。気中開閉器・油入開閉器・真空開閉器・ガス開閉器などがあります。高圧負荷開閉器に電力フューズを取り付けることにより、しゃ断器の設置を省略することができます。

高圧カットアウト(PC)

ヒューズ付きの刃形開閉器の一種で、陶器製のボックス内に端子つきの刃受けと、陶器製の蓋の裏に刃形付きフューズを差し込む形の構造です。短絡電流が流れたときは、ヒューズが溶断します。開閉にはフック棒を使用します。

電力フューズ(PF)

受変電設備における高圧回路及び機器の短絡保護用として、変圧器や進相コンデンサなどの事故時の短絡電流遮断に用いられます。

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